私にとって住まいは安らぎの空間

住まいが生活の中でどれくらい重要かは人によって違うと思います。家庭よりも仕事重視の人にはさほど重要ではないかもしれません。家庭を重視する人でもアウトドア派で家にいる時間が短い人は住まいなんて雨風を防げれば良い、と思うかもしれません。しかし私は安らげる住まいがあってこそ仕事も遊びも楽しめるのではないかと思います。一番寛げる場所であり、早く帰りたいと思える場所であってほしいと思います。別にそれはお金をかけなくてもできます。もちろん出迎えてくれる家族の存在も大切です。生活の基盤となるのは住まいですから、居心地が良ければ心も穏やかになり、不思議と人間関係や仕事が上手くいくものです。
若い時からそんなふうに思っていたわけではありません。若い時はむしろ住まいなんてどうでも良い、と思っていました。今とは世間の人の考え方も異なり、男は外で遅くまで働いてこそ一人前、という風潮がありました。男が家事や育児を手伝うなんて考えられませんでした。そして手伝うのが当たり前と考えるような女性もいませんでした。男は家庭よりも仕事を優先するものであり、それが家族のためでもある、と誰もが考えていました。そんなわけで、家の中のことは全部妻任せ、私は帰って寝るだけでした。仕事を辞めて家にいる時間が長くなったから言うわけではありませんが、今は我家こそ安らげる場所です。1日中いても退屈しません。外出なんてしたくなくなるほど今の住まいを気に入っています。
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